福島の教育旅行
震災遺構や原子力災害伝承館などの伝承施設では、ホープツーリズムとして福島県独自の防災学習プログラムが用意されている他、会津鶴ヶ城では歴史、アクアマリンふくしまでは環境学習を行えます。
福島のホープツーリズム
ホープツーリズム
地震・津波・原子力災害という世界で類を見ない複合災害を経験した福島県。ホープツーリズムは、複合災害の事実、教訓、復興への挑戦から得た学びをもとに、持続可能な社会・地域づくりを探究・創造する、福島オンリーワンの新しいスタディツアーです。
東日本大震災・原子力災害伝承館は、ホープツーリズムの学びの導入拠点。館内の映像や展示などの豊富な資料から、震災・原子力災害の直後~現在までの経過・復興のあゆみの全体像を学ぶことができます。
震災遺構 浪江町立請戸小学校
福島県では初となる震災遺構。津波の被害が大きい1階の教室部分と体育館は限りなくそのままに近い状態で、2階部分には震災の被害の大きさや原子力災害の避難の経緯などを伝えるパネル等が展示されています。震災の脅威や教訓とともに、地域の記憶や記録を後世に伝え、防災意識を高めます。
環境創造センター交流棟 コミュタン福島
環境の回復への意識を深めてもらうため、模型や映像、グラフィック等により、震災と原子力災害、放射線や福島の環境の現状について展示しているほか、360度全球型シアターやホールなども備えています。震災・原子力災害の概要、放射線の正しい知識、これからの福島における環境の未来について学ぶことができます。
福島の歴史・文化
会津鶴ヶ城(若松城)
国内を二分し、歴史の転換点となった戊辰戦争の中でも、重要な局面となった会津戦争。約1ヶ月に及ぶ籠城戦が繰り広げられ、新政府軍の激しい攻撃にも耐えた名城が鶴ヶ城です。 天守閣の内部は郷土博物館となっており、「賊軍」と呼ばれてもなお、武士としての「正義」を守り、挑んだ会津藩の精神からは、未来に向けて必要な視点や、現代を生きる私たちが考え続けていくべき視点を学ぶことができます。
いわき市石炭・化石館「ほるる」
常磐炭田の採炭の歴史と、いわき市内で発掘されたフタバスズキリュウなどの化石や世界の化石資料を展示しています。地下600mまで下って坑内へ入坑する模擬坑道ではm常磐炭田の採炭の様子が忠実に再現され、江戸の末期から昭和の閉山までの採掘の仕組み等を学ぶことができます。
福島の自然・SDGs
五色沼自然探勝路
磐梯山の北側に広がる裏磐梯には、磐梯山の噴火で生まれた湖沼群が点在しています。五色沼は、毘沙門沼をはじめとする探勝路沿いの多くの沼の総称で、神秘的なエメラルドグリーンやコバルトブルーに輝く沼をめぐるトレッキングコースが整備されています。専門ガイド付きの散策では、湖沼群の成り立ちや生態系の変化、自然を楽しむためのマナーを学ぶことができます。
環境水族館アクアマリンふくしま
福島県の海の大きな特徴である親潮と黒潮が出会う「潮目の海」をテーマにした水族館。約800種を超える多様な生物が、本来の生息環境に近い形で展示されています。アクアマリンふくしまの基本理念「海を通して人と地球の未来を考える」に基づき、子どもたちが「自然への扉」を開く体験学習の場として、学校のねらいに応じたさまざまな学習プログラムを提供します。
福島の農業体験・農泊
喜多方市内ふれあい農業体験
農業が盛んな福島県では、農業体験・農泊の受け入れが充実しています。人々とのふれあい・交流を通して、豊かな人間性(思いやり、協調性、自立心)を育むことはもちろん、自然と食の関係性や安全性、持続可能な農業、都市部と地方の新しい関係づくりなど、”新しい価値観”への気づきを得ることができます。喜多方市での農業体験・農泊ではオプションで、先生方が受入農家で過ごす児童生徒の様子を確認できるよう、道だけでなく喜多方を熟知した地元タクシードライバーが説明をしながら案内します。