驚きと癒しの東北歴史&文化旅
東北の観光スポットの中には、その地域の歴史や文化に触れられる場所があります。歴史人物ゆかりの美しい建造物や、貴重なご縁年に秘仏を拝むお寺めぐりなどは、非日常を満喫したい旅の目的地にぴったりですよね。
たとえば日本三景・松島の代表的な観光名所『瑞巌寺』は、仙台藩祖・伊達政宗が築いた豪華絢爛な本堂などが残る必見のスポット。
また岩手県奥州市には、寝殿造の平安貴族の住まいを国内で唯一再現した『歴史公園えさし藤原の郷』も。
そして今年2022年、山形県村山・最上地方では、14年ぶりに『最上三十三観音』のご本尊御開帳が行われ、多くの参拝者がご本尊の観音様とご縁を結んでいます。
旅情をかきたてる3つの東北歴史&文化スポットを、詳しくご紹介していきましょう!
桃山建築の美に息をのむ松島『瑞巌寺』
仙台藩祖・伊達政宗が築いた建造物が残る『瑞巌寺』。国宝の「本堂」は10室もある大きな建物で、外観は簡素なつくりです。一方で堂内は豪華な障壁画や精巧な彫刻などで彩られ、建立当時(安土桃山時代)の様式美が薫り立つよう。中と外の異なる美の組み合わせが、何とも魅力的ですよ。
天皇や皇族、藩主専用の「御成玄関(おなりげんかん)」や、煙出しのある大屋根が特徴的な「庫裡(くり)」、本堂と庫裡を結ぶ「廊下」も国宝に指定され、他にも多くの見どころがあるので、すみずみまで境内を散策してみてくださいね。
ロケ地としても有名な『歴史公園えさし藤原の郷』
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、数々の映像作品の舞台として知られる『歴史公園えさし藤原の郷』。約20ヘクタールの広大な敷地には、平安貴族の住宅「伽羅御所(きゃらのごしょ )」のほか、武家館、政庁など平安時代の建物を再現した約120棟が整備されています!
厳密な時代考証を経て再現された建物と四季折々の彩りが相まって、園内はまさに雅な非日常空間! 景色を楽しみながら平安の世に思いを馳せるもよし、視聴したドラマのロケ現場を探して記念撮影するもよし。歴史を切り口にさまざまな楽しみ方ができますよ。
『最上三十三観音』期間限定でご本尊御開帳
山形県上山市から鮭川村まで、最上川に沿って札所が点在する『最上三十三観音』。ご本尊の観音様は秘仏として通常非公開ですが、2022年5月1日から10月31日まで、期間限定で御開帳されています。この機会にぜひ足を運んでみて。
各札所のご本尊は奈良・平安時代の高僧ゆかりの作とされ、参拝者は入堂して間近にご本尊を拝観できます。静かな霊場で祈りを捧げ、巡礼の合間には素晴らしい景色やほっこり温泉で疲れを癒し、旬の食材や郷土料理に舌鼓…。村山・最上地方の恵みを満喫する充実の旅になりそうですね。