馬産地であったこの地域特有の住居「曲り家」をはじめ、水車、昔話、神様、しきたり、郷土料理など、昔は当たり前にあったこの地の人々の暮らしを後世に伝承している野外博物館。園内には、最も古い時期の南部曲り家「旧菊池家住宅」や、千体オシラサマの「御蚕神堂(オシラ堂)」などがあります。
オシラサマは、日本の東北地方で信仰されている家の神。蚕の神さま、農業の神さま、馬の神さま、そして「お知らせ」の神さまとも言われています。ご神体は、桑の木の棒の先に顔を描き、布衣を着せたもの。四面の壁全体に千体ものオシラサマが飾られた様は圧巻!
郷土料理を堪能できるお食事処【更新】(令和5年秋から改修工事に入ります)や民芸品の製作実演を行っている工芸館もあります。曲り家では、繭玉から糸を取る無料体験コーナーも用意されています。(4月~11月のみ)。
また、民話に出てくる妖怪「カッパ」が、近隣の「カッパ淵」で捕獲できるとされており、ここ伝承園で「カッパ捕獲許可証(220円)」をゲットできます。許可証の裏面には「捕獲7カ条」があり、「頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること」等、カッパ捕獲の際のユーモラスな注意事項が書いてあります。淵には釣り竿が置いてあるので、キュウリをエサにカッパ釣りにトライしてみましょう!