須賀川の絵のぼりは、国指定重要文化財に指定された銅版画「銅版画東都名所図 」(一帖)「銅版画見本帖」(一帖)の作者で、須賀川出身の銅板画家「亜欧堂田善」が和紙や布地に鍾軌を描き、端午の節句に男子の成長を願い、庭先に掲揚したのがはじまりといわれています。絵のぼりは、田善から弟子の田騏へ、そして田騏から吉野屋初代 善吉(大野松岳氏)へと伝承されました。現在は六代目青峰(大野修司氏)が手描き染めの伝統を受け継ぎながら、端午の節句ばかりでなく、記念品や室内装飾として用いられる額や室内用絵のぼりの開発に努めています。