江戸時代に栄えた城下町で、「みちのくの小京都」と呼ばれる角館。半径2kmほどのコンパクトな範囲に、武家屋敷をはじめとした古くからの建造物が数多く現存しており、風情ある町並みを求めて、日本人はもとより外国人観光客も大勢訪れる人気の観光名所です。武家屋敷群の表通りは国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けており、文化財として保護されています。
「石黒家」「角館歴史村・青柳家」「岩橋家」「松本家」「河原田家」「小田野家」の武家屋敷を実際に見学することができます。中には現在も住居として使われているお屋敷も。周辺にはレンタル着物店もあり、アンティーク着物に着替えてお散歩するのもおすすめ。日本情緒漂う町並みを着物で歩けばタイムスリップした気分を味わえること間違いなし。「樺細工伝承館」から人力車に乗って通りをめぐれば、さらに気分が増すでしょう。
桜、新緑、紅葉、雪景色…四季それぞれの情緒がありますが、特に桜の名所として名高く、見頃となる4月下旬から5月上旬は多くの人で賑わいます。武家屋敷の黒塀に映える、シダレザクラの桜色が風光明媚。角館町内には約400本ものシダレザクラがあり、そのうち162本が国の天然記念物に指定されています。
JR角館駅から徒歩15~20分とアクセスも良好。駅前にある蔵風の建物「角館駅前蔵」が観光情報センターになっており、地図やパンフレットを入手してから訪れると便利です。