カッパが現れるという伝説が、遠野にはあります。民俗学者でもある柳田國男が著した「遠野物語」にも「川の岸の砂の上には河童の足跡と云ふものを見ること決して珍らしからず 雨の日の翌日などは殊に此事あり」と書かれています。
そのカッパが住んでいるとされるのが、常堅寺裏を流れる「カッパ淵」。捕獲をするならキュウリを持って、徒歩5分の場所にある「伝承園」で「カッパ捕獲許可証(220円)」をゲット!許可証の裏面には「捕獲7カ条」があり、「頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること」等、カッパ捕獲の際のユーモラスな注意事項が書いてあります。淵には釣り竿が置いてあるので、キュウリをエサにカッパ釣りにトライしてみましょう!
カッパ淵の岸辺には、2体のカッパ像と、乳神を祭る祠があり、子を持つ女性のお乳が出るようにと願かけすると叶うと言われています。願かけには、赤い布で乳の形を作り、この祠に納めるのが習いとされています。
カッパ狛犬がいる「常堅寺」や、国指定重要文化財を有する「伝承園」など、歴史情緒を体感できる周辺スポットとあわせて訪れ、遠野という地が持つ物語に耳を傾けてみてください。