平織りの麻織物である「越後上布」に「しぼ」という小さなしわをつけた小千谷縮は、江戸時代から伝わる小千谷の特産品。織物作りの工程中、そばの茎を燃やして作った灰汁を糸の漂白のために用いたり、布海苔(ふのり)が糸に張りを持たせるための糊として用いられるなど、縮とへぎそばは互いに大切な存在なのです。体験工房では伝統工芸士によるアドバイスを受けながら、短い時間であなただけのオリジナル織物が作れる体験ができます。普段、あまり接することのない機織りを体験し、手織物がどのようにできるかを理解しましょう。豪雪地域でもある小千谷市では、雪解け水や昼夜の寒暖差などの豊かな自然環境が良質の米を作り、また、特産品の小千谷縮を作る工程でも麻生地を雪上にさらすことで漂白されるなど、あらゆるところで雪の恵みを受けています。自然が人々の暮らしに大きくかかわっていることについて調べてみましょう。