岩手県一戸町にある御所野遺跡は、5,000~4,200年前の縄文時代の遺跡です。2021年7月には、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の1つとして、世界文化遺産に登録されています。縄文時代は人と自然が共存していただけでなく、およそ1万年もの間大きな争いごとが起きていない、世界的に見ても非常に希有な時代です。御所野遺跡には、そんな縄文時代の自然がしっかりと残っているだけでなく、縄文時代にも使われていた自然素材などを利用した様々な体験をとおし、縄文人の生活や精神性を学ぶことができます。また、長期にわたり物を大切にし、自然を敬い共存してきた縄文文化は、現代のSDGsの精神にも通じるところがあります。そのため、御所野遺跡を通して、「陸の豊かさも守ろう」「人や国の不平等をなくそう」など、SDGsに沿った学習も可能です。