白八幡宮大祭は、北前船が伝えた300年以上続く伝統行事です。現在は4年に1度行われ「津軽の京まつり」とも言われています。大祭の中で最も華やかなのは、町の無形文化財に指定されている「神幸祭」(御神輿行列)。二基の神輿を中心に乗馬の神職、御神馬など、古式ゆかしい装束に身をまとい御神宝や祭具を捧持する人々は300名以上で、およそ1kmの行列となって、「行導」の音を奏でながら進みます。行列の後には、各町内の山車が続き、男児による「チャンチャレンコ」、女児による「夜かぐら」の踊りが披露されます。最終日には、御座船にお神輿をお遷しして、港町ならではの海上渡御も行われ、全ての漁船は、満艦飾に飾り立てられ、御座船の後に続き、華やかさを一層際立たせます。藩政時代津軽の御用港として栄えた鰺ヶ沢の面影をのこす古式ゆかしい伝統行事。
京都の祇園祭によく似たお祭り風情に、北前船が運んだ上方の香りが偲ばれます。
※次回の開催は2025年を予定しております。