豊富な温泉源がある標高2,454メートルの「妙高山」は、毎年7月1日に山開きが行われ、夏から秋にかけて大勢の登山客で賑わいます。ダイナミックな景観を呈したその姿は、日本百名山にも選ばれました。複式火山で大きな岩が点在する山頂からは眼下に野尻湖をはじめ、360度の景観が広がります。別名「須弥山(しゅみせん)」と呼ばれますが、これは「仏教世界の中心にそびえ立つ高い山」の意味で、「越後富士」とも呼ばれています。
妙高山系の山々は、いったん天候が崩れると、夏でも雪やみぞれが降ることもあり、場合によっては標高3,000メートル級に匹敵する厳しい山となります。初めての方はもちろん、経験豊富な方も、技術・体力に応じて無理のない余裕のある登山計画を立てましょう。また、活火山に指定されています。登山の際は登山届の提出を忘れずに。