海岸沿いに2kmにわたって連なる白緑色の奇岩の数々。風雪厳しい冬の荒波が削り上げた大自然のアートも、海が穏やかな夏に眺めれば「仏ヶ浦」の名にふさわしい極楽浄土のような浜。透明度の高いエメラルドグリーンの海と、象牙色にたたずむ奇岩の群れのコントラストが美しく、まるで極楽への入り口のよう。それもそのはずで、死者があの世に旅立つ時、或はこの世に戻ってくる時に、立ち寄る場所が「仏ヶ浦」だと言われています。それぞれの奇岩には、浄土のイメージを重ねて名がつけられています。
仏ヶ浦へは車でも行けますが、駐車場から険しい遊歩道を往復で40分ほど歩くため、足に自信のない方は観光遊覧船がおすすめ。4月~10月には佐井港や青森港からいくつかの観光船・遊覧船が就航しています。巨岩・断崖など、海上からしか見られない絶景スポットが多数。ガイド付きで上陸するコースもあります。5月~7月頃にかけては、運が良ければイルカに出会えるかもしれません。