相馬樓は、北前船が往来していた時代から続く有名な料亭「相馬屋」を改装してオープン。石畳が敷かれた舞娘坂を上ると、ひときわ目を引く朱色の塀と茅葺の屋根。扇形の石畳も風情があり、料亭として栄えていた時代を想像させるような佇まい。樓内も、赤い毛氈(もうせん)が敷かれ、水墨画や絵画が描かれた襖や陶器製の引き手など繊細な巧の技があちらこちらに。美人画で有名な竹久夢二の作品を展示した部屋も。叙情豊かな竹久夢二の世界に浸ってみませんか。
2階の大広間は、酒田舞娘の演舞場。演舞は14時から毎日鑑賞できます。演目は、北前船で賑わっていた頃の酒田の様子を唄った酒田甚句をはじめ、3曲。あでやかな舞娘の演舞を存分にお楽しみください。終了後、舞娘さんと一緒に記念撮影ができます。酒田舞妓の踊りを楽しみながら、ランチが楽しめる舞娘御膳も人気(2日前まで要予約)。1階のくつろぎ処「まいこカフェ」では、抹茶やコーヒーを飲みながら休憩も可能。時間の都合上、演舞を鑑賞できない方はこちらで飲み物を注文して、舞娘さんと記念撮影をどうぞ。
毎年3月~4月初旬には、北前船で運ばれてきた雛人形を特別展示。紅花で染められた着物や細かい細工の頭飾りなど、作成された当時のまま大切に引き継がれてきたお雛様が並び、豪華絢爛。