北方の文明開化の拠点となった弘前には、当時の面影を残すレトロな建築物が数多く残されています。そんな弘前にあって、ここ「藤田記念庭園」にも、大正時代にタイムトリップしたような建物が点在。
高台部には登録有形文化財の洋館、和館、考古館などがあり、大正時代をしのぶ貴重な遺産となっているほか、岩木山を借景とした庭園が広がっています。
赤いとんがり屋根が可愛らしい洋館には「大正浪漫喫茶室」があり、中に入るとステンドグラスや暖炉がお出迎え。窓の格子やランプなど、大正時代を彷彿とさせるインテリアにうっとりします。特等席はサンルームを利用した窓際。庭園の四季の彩りを眺めながら料理やデザートをいただくのは贅沢な時間です。アップルパイの食べ比べができるのも嬉しいポイント。りんごとバニラアイスのガレットもおすすめです。
かつての考古館は和をテーマにした喫茶スペース「クラフト&和カフェ 匠館」として生まれ変わりました。和風パフェやおばんざいランチなど「和」にこだわったグルメや、「こぎん刺し」や「津軽塗」といった弘前を代表するクラフトのショッピングを楽しむことができます。
低地部庭園は池を中心とした回遊式の庭園で、茶室から眺める池や、花菖蒲、ツツジや滝、八橋など四季折々の自然を楽しむことができます。桜の季節には、見事なしだれ桜を見に多くの人々が訪れます。