男鹿半島やその一帯で伝わる伝統民俗行事「男鹿のナマハゲ」。「泣ぐ子はいねがー」と叫びながら鬼のお面をかぶってやってくるので、子どもを泣かせる悪者だと思われがちですが、実は、人々の怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらすために、毎年大晦日にやってくる神なのです。
男鹿真山伝承館はそんな「なまはげ」を体感できる施設。建物は茅葺き屋根の民家。母屋と厩(馬屋)がL字形に曲がって一体化していることから「曲り家」と呼ばれる伝統的家屋です。昔の暮らしが窺える民家は、いかにも「なまはげ」が登場しそうな雰囲気。囲炉裏がある畳敷きの部屋にすわると、なまはげ文化についての解説の後、いよいよ「なまはげ」の実演がスタート!「悪い子はいねがー」「泣ぐ子はいねがー」と大声で叫び、畳を強く踏みしめながら歩き回る姿は迫力満点。なまはげの衣装から落ちた藁は魔除けになるそうなので、持ち帰ってみると良いかもしれません。(無理やり引き抜くのはNGです。)
「男鹿真山伝承館」には、なまはげが大集合した展示がある「なまはげ館」が隣接しています。ユネスコ無形文化遺産にも登録された「なまはげ」の民俗文化を存分にお楽しみください。