鮮やかなコバルトブルーに輝くことで有名な青池は、世界遺産の白神山地にあります。付近には世界最大級の規模を誇るブナの原生林が広がり、13万ヘクタールの原生林のうち中心となる1万7千ヘクタールが世界自然遺産に登録されています。登録地域内の散策はハードルが高いものの、周辺には白神山地の神々しい大自然を体感できるさまざまな散策ルートが整備されています。
青池へ行ける「十二湖散策コース」もそのひとつ。「森の物産館 キョロロ」を拠点に、「鶏頭場の池」「青池」「ブナ自然林」「沸壺の池」「落口の池」をぐるりとめぐって1時間弱。このコースのハイライトでもある青池の、碧く透き通った水面は吸い込まれるような美しさ。季節によって見え方が変わり、太陽の日照角度が高い4~8月が見頃といわれています。
池底に倒れた木が見えるほど透明でありながら、インクを流したようなハッキリとした青。なぜこんな不思議な色になるのか、はっきりとした原理はいまだに解明されていません。奇跡ともいえる神秘の青を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。