1534年(天文3年)に開かれた「赤城山西福寺」。多くの人をひきつける理由は、本堂の隣に位置する「開山堂」内外に施された天才彫物師「石川雲蝶」の彫刻、絵画、漆喰細工です。
どれも必見の雲蝶作品ですが、中でも堂内の天井三間四方全面に施された大彫刻は圧巻!透かし彫りの繊細さと極彩色の鮮やかさで、観る人に感動を与えます。巨大な彫刻の他に、本堂の大廊下の床には、雲蝶の施した埋め木が多数残り、名匠の遊び心をうかがい知ることもできます。
日本のミケランジェロとも称される石川雲蝶が手掛けたこれらの作品は新潟県文化財に指定されています。日光東照宮にも劣らないほど素晴らしい彫刻であることから、西福寺は「越後日光開山堂」とも呼ばれています。