標高1626メートルで東北地方の中央に位置し、宮城・岩手・秋田の三県にまたがる活火山。登山入門者から熟練者まで経験に応じて楽しめる9本の登山道があり、晴れた日の山頂からは月山・鳥海山・蔵王連峰・駒ケ岳・早池峰山、そして遠く太平洋までが一望できます。
一番の見どころは何といっても「神の絨毯」とも称される全山紅葉。9月中旬、山頂付近から始まり、山腹、山麓へと広がり、10月中旬にかけてが紅葉シーズンとなっています。花の百名山としても知られ、南麓には「広い湿地」という意味を持つ「世界谷地原生花園」があり、5月から9月まで数々の高原植物が咲き誇ります。ニッコウキスゲの大群生は全国的にも有名。
山頂から北西方向の山腹、8合目付近には水蒸気爆発でできた昭和湖があり、湖面はエメラルドグリーンで神秘的。しかし、火山ガス濃度が高く一部通行止めの措置が取られることもあります。
須川高原温泉、駒の湯温泉、湯浜温泉など、周辺に温泉が豊富なのも嬉しいところ。登山で疲れた体を湯に浸して癒してください。