新宮熊野神社は、天喜3年(1055年)前九年の役の際に源頼義が戦勝祈願のために熊野神社を勧請したのが始まりであるといわれ、その後、寛治3年(1089年)後三年の役の時に源義家が現在の地に熊野新宮社を遷座、造営したという古社。
国の重要文化財に指定されている拝殿「熊野神社長床」は平安時代の寝殿造りの建物で、直径1尺5寸(約45cm)の円柱44本が等間隔に5列並んでおり、全部吹き抜けになっています。併設されている熊野神社宝物殿には銅鉢をはじめ、多くの国、県指定文化財が保存されており、拝観することができます。
また、長床前にあるご神木・大イチョウは高さ30メートル・根本周り8.1メートルで樹齢は約800年といわれ、喜多方市天然記念物に指定されています。秋には辺り一面を黄金の絨毯に染め上げ、たくさんの観光客を魅了しています。