雁木(がんぎ)とは、家の前に出した庇(ひさし)の呼び名。雁木通りは、道路沿いの家々が庇を伸ばして冬の積雪時の道路を確保する雪国の暮らしの知恵です。今は少なくなりましたが、かつては日本海側の諸都市で見られました。高田地区には、現在も総延長16kmもの雁木が残り、その長さは日本一となっています。
この高田地区には、間口が狭く奥行きが広い「町家造り」が残っています。雁木通りがある本町6丁目周辺には、町家の特徴を色濃く残す「旧今井染物屋」や「旧金津憲太郎桶店」、まち歩きの拠点となる「町家交流館高田小町」などがありますので、城下町の風情薫る雁木通りを歩きながら巡ってみるのもいいですね。