山形県大蔵村の山間にある豊牧、滝の沢、沼の台、平林の4つの地区を総称して四ヶ村と呼ばれています。その4つの地区合計で約1900枚、約120ヘクタールにも及ぶ棚田があり、スケールは東北随一とも。日本の棚田百選にも選定され、後世に残したい日本の原風景とも言える佇まいがあります。
四ヶ村地区は全国でも有数の豪雪地帯で、例年2mを超える積雪があり、時には4mにまで達します。その厳しい気候風土と月山・葉山の伏流水が、棚田の米をより一層おいしく育てあげてくれます。田んぼに水が入れられキラキラ反射する春、稲がたくましく育ち緑色になる夏、黄金色に育ち収穫されるのを待つ秋、あたり一面が銀世界となる冬、四季折々に見せるその風景に心が癒されます。
棚田めぐりの情報収集は、ふるさと味来館でどうぞ。地図を入手し、ビュースポットを確認してから見学すればより一層楽しめるはず。お昼には食堂がオープン。大蔵村で育てられたそばや山菜など、昔ながらのふるさとの味を思わせるメニューが並びます。棚田めぐりに疲れたら車で約15分の場所にある肘折温泉でリフレッシュ!ゆったり1泊するのもおすすめです。
毎年8月第1土曜日に開催されるほたる火コンサートは、夏の風物詩。約1200本のろうそくの火が棚田のあちらこちらに灯り、ピアノとオカリナの澄んだ音色が響き渡ります。ほたる火が作り出す一夜限りの幻想的な世界に入り込んでみてはいかがですか。