1611年に築城された弘前城は、1895年5月から「弘前公園」として開園し、以来、多くの市民や観光客に親しまれています。江戸時代から残る天守、5棟の城門、3棟の隅櫓は、国の重要文化財に指定されています。
弘前公園には、52種、約2,600本の桜が植えられており、「日本三大桜の名所」に数えられる桜の名所です。樹齢140年を超える弘前公園最長寿のソメイヨシノ、ライトアップされた夜桜、桜の花びらが濠一面を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」など、見どころも多く、毎年4月下旬から5月上旬に開催される「弘前さくらまつり」には、県内外から多くの人々が訪れます。現在、弘前城天守は石垣の修理のため曳家により本丸の内側へ移動しており、今だけの期間限定で、津軽富士と言われる岩木山と桜と天守を一緒に写真におさめ、楽しむことができます。
また、秋には約1,000本のカエデや2,600本の桜の紅葉が鮮やかに色づき、菊の装飾やフラワーアートが会場を彩る「弘前城菊と紅葉まつり」、冬には市民手づくりの約150基の雪燈籠や雪像、灯りがともされた約300基のミニカマクラ群など、幻想的な世界が広がる「弘前城雪燈籠まつり」が開催され、四季折々の美しい光景を楽しむことができます。