清流・三面川が流れる村上では、その川を遡上してくる鮭も名物のひとつ。
千年鮭きっかわは、もともと米問屋や造り酒屋をしていましたが、昭和30年代、村上伝統の鮭文化が失われかけていることに危機感を抱き、方向転換。鮭の焼き漬けやはらこ(いくら)のしょうゆ漬け・みそ漬けなど、鮭を余すところなく使ったさまざまな商品を販売しています。
それらを作っているのが奥の作業場。なんと千尾以上の鮭が天井から吊るされていました。こうして干すことで、保存性を高めながらおいしさを凝縮しているのだそうです。
秋に収穫した鮭を一匹一匹さばいて真水で洗い、塩をすり込むという下ごしらえも大変なもの。手間を惜しまず仕上げられた逸品は、大切な人へのおみやげにもぴったりです。明治時代築の町屋造りの店舗では、囲炉裏で温められた甘酒もいただけます。