会津におけるろうそくの歴史は古く、今から500年ほど前、時の領主芦名盛信が漆の植樹を奨励したことに始まったといわれています。漆樹の樹液は漆塗料となり、又その実(種)からは蝋(ろう)が採取されたため、以来漆器とろうそくは会津の伝統的、かつ誇るべき産業となりました。天正年間(1590年)に、この地に移ってきた蒲生氏郷が、近江より優れた技術者を呼び寄せ、品質は更に向上しました。その後、江戸時代には藩主である松平氏が財源として活用した為、 ろうそくは日本中に行き渡り会津ろうそくの品質の良さは広く世間に知られることになりました。又売り上げ向上をはかるためにろうそくに絵を付けた絵ろうそくが考案され、当時の大名や神社仏閣、上流社会で愛用されました。特に婚礼の際には一対の絵ろうそくがともされ、これが「華燭の典」の語源になったとも言われています。お店ではこの歴史ある絵ろうそくの絵付け体験を通じて、伝統文化の素晴らしさも思い出と共にお持ち帰りいただいています。