昭和12年建築の木造校舎は、100名を超える生徒の声が響いていた時代もありましたが、昭和55年に廃校となり、今は、山並みを背景としたイチョウの大木との景観が、本村を訪れる多くの方々を魅了し、四季折々に見せる色どり鮮やかな表情が親しまれています。
木造校舎から感じる懐かしさは、伝統的な日本人の美風と言われる「丁寧に手間をかける暮らし」や、「人間同士の信頼感や助け合いの気持ち」を思い起こさせるものであります。こうした豊かな精神性は、物に溢れ便利な今の世の中では希薄になりがちですが、本校舎の佇まいのように、本村のコミュニティにはしっかりと息づいており、全国に誇れる本村の美点とも言えます。
改修工事を経て2018年4月26日に再オープンした本校舎の利活用に当たっては、こうした精神性を大切に守り伝える「学びの場」であるとともに、村の方々が集まって楽しい一時を過ごす場所として、また、自然に囲まれた木造校舎に安らぎと癒しを感じる観光スポットとして、心地よい時間を過ごせる場所でありたいと願っております。
旧喰丸小学校の新校舎部分を改装した蕎麦カフェ「SCHOLA」(すこら)も併設されています。蕎麦打ち歴17年の店長が打つ蕎麦を食べながら、喰丸小の大イチョウを眺めることができます。定休日は喰丸小と異なりますので、ご注意ください。(「蕎麦カフェ すこら ツイッター」で検索ください)