史跡大森勝山遺跡は、今から約3,000年前の縄文時代晩期の環状列石(ストーンサークル)が発見された祭祀遺跡です。
縄文時代晩期の環状列石は、国内でも数が少なく、かつ、発掘調査により全容(規模等)が判明したのは大森勝山遺跡が唯一の事例となります。環状列石は77基の組石で構成され、長径(南西-北東方向)48.5メートル、短径39.1メートルの楕円形となっています(現在は遺構を埋め戻し、自然石材による実物大表示を行いました)。
遺跡は岩木山を背景に防風林や自然林等に囲まれており、人工物が目に入らない、縄文時代を彷彿とさせるような良好な景観を望むことができることも魅力の1つです。また、毎年8月初めに「大森勝山じょうもん祭り」が開催されます。遺跡は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の1つでもあり、2021年7月に世界文化遺産に登録されました。
(2023.9.30現在の情報です)