黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の一つとして知られる「清津峡」は昭和24年9月に上信越高原国立公園に指定された、学術的資料の宝庫です。川を挟んで切り立つ巨大な岩壁は、全国に誇るV字型の大峡谷をつくり国の名勝天然記念物にも指定されています。雄大な柱状節理の岩肌と清流・清津川の急流の取り合わせは、ダイナミックで素晴らしく、訪れる人々に深い感動を与えます。
清津峡渓谷トンネルは、大地の芸術祭の第7回展(2018年)で、中国の建築ユニット「マ・ヤンソン / MADアーキテクツ」による、アート作品「Tunnel of Light」としてリニューアルオープン。洞窟をイメージした入口を進むと、光の演出の通路、歪んだ鏡が並ぶ空間など、自然をただ見るだけでなく、別の視点から見る仕掛けがたくさん。一番の見どころは、トンネル一番奥にあるパノラマステーションです。壁にはステンレス板、床には水が張られており大峡谷が映り込みます。
※トンネル内画像:Photoby_NakamuraOsamu