須賀川市出身でウルトラマンの生みの親でもある円谷英二監督は、日本の特撮技術の礎を築き、「特撮の神様」とも称されています。その卓越した技術は現在に至るまで受け継がれ、多くのクリエイターによって素晴らしい作品が生み出されています。一方で、現在では特撮にまつわる資料や撮影に使われたミニチュアなどの貴重なものが、破棄されたり散逸したりと危機的な状況に置かれています。須賀川特撮アーカイブセンターは失われつつある特撮資料の収集、保存、修復及び調査研究を行い、それらの活動を通じて特撮文化を顕彰、推進し、後世に伝えていく為の施設です。
センターでは、撮影で実際に使用したミニチュアなど一千点余りの資料が収蔵されており、その一部が見学できます。飛行シーンで使用するウルトラマンの人形やウルトラセブンのマスク、円谷監督最後の長編作品「日本海大海戦」の戦艦三笠なども見ることができ、当時の特撮技術を間近に感じられます。
多目的スペースには特撮の魅力が満載のミニチュアセットがあり、年齢を問わず特撮文化を体感できる新しい形の施設になっています。