源義経は奥州平泉の衣川で自刃したと言われていますが、源頼朝に追われ、厩石まで逃げて荒れ狂う海を前に観世音像に祈ると、3頭の龍馬が現れ、海峡を渡ることができたという伝説が残る寺であります。ここには義経が祈りを捧げたという観世音像が安置されています。義経が海を渡った500年後、厩石を訪れた円空は、義経の自仏だった観世音様が岩の上で光っているのを見つけます。そこで流木で仏像を彫りあげ、胸に白銀の一寸二分の観世音様を込め、小さなお堂を建てて祀りました。円空仏は昭和38年に青森県重要文化財の指定を受けています。また、津軽三十三観音霊場第19番札所となっており、県内では数少ない神仏混交で山門から観音堂、弁天堂、金比羅堂、阿弥陀堂が並んでいます。