津軽岩木スカイラインは、青森県で初めての有料自動車道で、県道弘前~鯵ヶ沢線の嶽温泉をすぎ、羽黒温泉郷付近から岩木山の8合目まで上る有料自動車道で、調査が開始されてから4年余りの歳月を費やし、昭和40年8月25日に開通したものです。
全長9.8キロ、その間69カーブあり、起点から1キロのところにゲート(料金所)があります。このゲートからいよいよカーブの連続、密生するブナの原生林を上るにつれて視界もだんだん広がり、日本海の波打ち寄せる海岸が白く見えてまいります。終点駐車場へ近づくに従ってその雄大さを増し、北は遠く北海道の松前半島、津軽半島の権現崎と十三湖、なだらかな弧を描く七里長浜、そして鯵ヶ沢から大戸瀬へと一目で見渡せます。眼下には、神秘の黒ン坊沼が見え、晴天の日ですと日本海に浮かぶ北海道江差追分で知られる大島、小島も一望におさめられ、その豪壮な眺めは全国有料道路中等一と称されております。
ターミナルでは主峰岩木山が目の前にそそり立ち白雲が足下をかすめ、高山特有の霊気につつまれます。駐車場から9合目の鳥の海(鳥海山)までリフトがあり、さらに山頂まで40分ほどで、ほどよいヒル・クライミングが楽しめます。
また、7月下旬から9月下旬にかけて、「8合目からの夕日鑑賞」として営業時間を延長しております。
その他、津軽岩木スカイラインまでの道路沿いでは、4月下旬から5月上旬までは約6,500本のオオヤマザクラが咲き誇り、8月中旬から9月下旬までは「嶽きみ」の直売所が多数営業しているほか、4月中旬から10月までは岩木さんぽ館で嶽温泉かけ流しの足湯を楽しめます。
(2020.7.22現在の情報です)