龍泉洞は日本三大鍾乳洞のひとつで、昭和13年に「岩泉湧窟及びコウモリ」として国の天然記念物に指定されました。今なお調査が続けられる洞窟の全長は5,000m以上と推定されています。最新の調査で確認された総延長は4,088m以上に及び、高低差は±195mに達しています。観光コースとして約700mが一般に公開されており、入口から直線的に伸びる神秘的な洞窟空間や、透明度の高い水を豊富にたたえ「ドラゴンブルー」の輝きを持つ地底湖が見どころとなっています。
昭和30年代の調査で発見された第一地底湖から、最大水深98mを誇る第三地底湖まで見学できます。周囲の森林地帯に育まれたミネラル豊富な龍泉洞の水は、岩泉町の上水道として利用されているほか、お土産としても人気です。
龍泉洞に棲む「キクガシラコウモリ」がよく見られるほか、越冬のために洞窟を訪れるコウモリも含め、5種類の生息が確認されています。手を触れず優しく観察しましょう!
龍泉洞と共通チケットで入場できる龍泉洞新洞科学館も楽しめます。およそ200mの鍾乳洞が公開されている自然洞窟を使った科学館。龍泉洞の入口のすぐ向かいにあり、太古の地層に育まれた様々な形の鍾乳石が見どころです。縄文時代初期と見られる遺跡も見つかり、土器や装飾品、貝殻などが出土しています。