飯豊町は、山形県の南部にあり飯豊連峰の扇状地として古くから稲作が盛んです。また、この地域は県下でも雪深く、厳しい冬の風や雪を防ぐための知恵として、敷地内に屋敷林を配して農作業にも役立てたと言われております。
その生活の歴史が、田園に屋敷林が点在する「散居集落」という独特の景観を形成し、四季折々の美しい姿をみせています。日中は、日の出とは違った景色を一望でき、季節によっても、景色の「変化」を楽しむことができます。特に早朝に足を運んで拝む日の出はまさに幻想的です。田んぼに水が入る6月上旬頃から一週間程度しかみることのできないこの景色は、思わず息をのむでしょう。
そして、田んぼと屋敷林の緑のコントラストは一段と鮮やかになり、日の出が幻想的な景色を創りだします。この散居集落を望む事ができる展望台は町内に計2カ所あり、この景観は平成5年「第1回美しい日本の村景観コンテスト」にて、最高賞である農林水産大臣賞を受賞するなど、飯豊町が誇る景観をご覧ください。