国指定重要無形民俗文化財であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「土崎神明社祭の曳山行事」のメイン行事。江戸時代から続く歴史を持ち、町の厄を払い、人々の無病息災を願う「土崎港曳山まつり」は、秋田に本格的な夏の訪れを告げるお祭りとして地域で親しまれています。勇壮な戦国絵巻が描かれる武者人形が飾られた重量感あふれる曳山20~25台が、木製の車輪をきしませながら、「ジョヤサ」の掛け声に合わせて、威勢よく港の町を練り歩きます。これを華やかに盛り上げる太鼓、笛などによるお囃子「港ばやし」や、曳山を止めて披露される踊り(演芸)も見どころです。また、曳山には政治や社会を大胆に風刺した「見返し」も掲げられ、これも見どころの一つとなっています。