小岳(標高1,042メートル)は、白神山地世界遺産地域との境界にある山です(山頂付近は遺産地域の緩衝地域)。山頂からは世界遺産地域とブナ原生林を一望でき、青森県側を含めた白神山地全域の中でも、特に眺望のすばらしい山の一つです。山頂までは約2時間。山頂からの高圧鉄塔が全く見えない景観は人を哲学させます。小岳山頂付近のハイマツ群落は、本州では最低標高の群落であり、貴重とされています。一度目の登山は、ガイドをつけることを強く推奨します。登山口までは未舗装路を1時間半の道のりです。その時間が本物への満足につながることでしょう。