願人踊とは、江戸時代に全国各地で行われていた願人坊主(下級山伏、修験僧のこと)の門付芸能が発祥とされ、八郎潟町に伝えられたのはおおよそ300年前と言われており、秋田県指定無形民俗文化財に指定されています。裾をはしょった女物の長襦袢の羽織、前垂れを腰から下げた踊り手の、奔放でリズミカルな踊りが特徴です。途中、歌舞伎仮名手本忠臣蔵五段目の山賊、「定九郎」と爺ちゃ「与市兵衛」が登場して演じる寸劇が踊りをより一層楽しいものにしています。毎年5月5日の一日市神社祭典で奉納踊りを演じた後、各家々を門付して周ります。