◎県指定文化財トドロッポ
妙堂崎の斎藤家の庭にあるモミの木は、地域の人々から「トドロッポ」と呼ばれて親しまれています。
昭和58年に県天然記念物に指定されました。植栽の年代は明らかではありませんが、樹の大きさから推定して、元和年間(1615~1623)から寛永年間(1624~1643)、弘前藩が木造新田の開拓に本腰を入れた頃に植えられたといわれています。推定樹齢350年、樹高30メートル、幹周6メートル。秋田県を北限とするモミの木が300年以上もこの地で生育を続けているのは、植物分布上においても貴重なことだといわれています。
◎浄林寺のシナノキ
「浄林寺」は禅宗(曹洞派)のお寺で、享保13(1728)年、高無三九郎がここに庵を建てたのが始まりとされています。
寺院裏手の墓地には、推定樹齢400年、樹高23メートル、幹周7.3メートルのシナノキがあります。主幹は二枝に分かれ、初夏には淡黄色の小さな花をつけ、真夏には涼しげな木陰をつくり、冬にはその太い幹と枝で風をさえぎります。
まるで墓地の番人のように、優しく見守っています。
◎大性神明宮のイチョウ
万治3(1660)年に創建された「大性神明宮」は、天照皇大神を祭神とし、三重県の伊勢神宮を総本社とする神社です。鳥居をくぐり境内に入ると、大きくそびえるイチョウの木があります。
推定樹齢400年、樹高32.5メートル、幹周5.56メートル。秋には、美しい紅葉が目を楽しませてくれます。