愛宕山は、信達平野(福島盆地)を一望する標高114メートルの山です。山頂にある愛宕神社は1538年(天文7年)創建といわれています。4月29日、30日の春の例大祭では県指定文化財「箱崎の獅子舞」を奉舞されます。460年以上の歴史をもつ華やかな舞で参拝者を魅了します。
箱崎の獅子舞の始まりは戦国時代の天文年間(1532年~1555年)とされており、例年4月29日~30日の箱崎愛宕神社例大祭で奉納され、五穀豊穣、鎮災防火、家内安全を祈願します。
県内に数ある獅子舞の中でも、古風な様式を残し、地域ぐるみで継承・保存に取り組んでいることが高く評価され、昭和57(1982)年に県の重要無形民俗文化財に指定されました。
箱崎の獅子舞は「先獅子」「中獅子」「牝獅子」の3匹の獅子、翁面をつけた「半兵」、ひょっとこ面の「ささら」などで構成されています。
初日(29日)は愛宕神社の境内で笛や太鼓の音色に合わせ、「弓の舞」や「うたぎりの舞」、「六拍子」、「道行」など多彩な舞を披露し奉納します。 2日目(30日)は、箱崎地区の町内会を練り歩く「村廻り」が一日がかりで行われ、夜になると福厳寺へ宮入りし「掛け合いの舞」を奉納します。舞の中でも、最も格式があるとされる「掛合いの舞」は、獅子たちの喜怒哀楽を巧みに表現する舞で、多くの人が見物に訪れます。