「北限の海女」の素潜り漁で知られる小袖海岸。
白亜紀に活動したマグマが固まった岩礁地帯が波に削られ、特徴的な景観や多くの奇岩が形成されました。
奇岩「つりがね洞」は花崗岩でできた岩礁島の傍らに大きな海食洞を持ち、小袖海岸を代表する奇岩として知られています。
海食洞は、花崗岩の亀裂が多く脆い部分を荒波が侵食して作り上げた洞窟で、かつて、この海食洞の上側にはつりがね状の岩が垂れ下がっていたことから「つりがね洞」と呼ばれるようになったと言われています。
なお、海食洞を通した前方に浮かぶ円錐状の岩礁は、うまく重なるとつりがねのように見えるポイントがあります。また、6月の夏至の頃の数日間には、海食洞の中にまるで御来光のような朝日を見ることができます。