高子岡城跡・周辺

伊達氏発祥の地

高子岡城跡・周辺
 伊達氏発祥の地、福島県伊達市です。ここ高子岡城跡は、伊達家の始祖朝宗の居城跡といわれています。桃の花の開花時期には、花のライトアップや邦楽鑑賞会などのイベントが行われます。朝宗は常陸国真壁郡伊佐荘中村に住したので、伊佐あるいは中村を姓としました(入道念西と称しました。)文治5年(1189年)源頼朝の奥州征伐に諸子息(為宗、為重、資綱、為家)を率いて従軍し、石那坂の戦いおよび阿津賀志山の戦いに大いに戦功があり、伊達郡を賜りました。因って姓を伊達と改め、高子ヵ岡に城を営んで移住しました。なお、居城の折、鎌倉の鶴岡八幡宮を勘請して、城内に亀岡八幡宮を建立しました。ついで朝宗は、高子ヵ岡から一望される桑折町の現県文化財指定の西山城に移りました。朝宗は正治元年(1199年)10月2日71歳で没し、桑折町の満勝寺(万正寺)に葬られています。
 また、この周辺には 「高子二十境」があり、江戸時代中期、高子に住む熊坂覇陵(はりょう)が20ヶ所の景勝地を選び、それぞれの地に名前をつけて漢詩を詠んだことから始まります。それに唱和して、息子の台州(たいしゅう)と孫の盤谷(はんこく)も同じ地で漢詩を詠み、親子三代にわたる漢詩は江戸で出版され全国へと広まりました。 阿武隈急行高子駅や高子沼公園を拠点にして、「高子二十境めぐり」や、春の花咲く季節には桜・桃・リンゴなどの花を楽しむウォーキングコースもあります。ぜひウォーキングをしなが歴史・季節の花を楽しんでいただきたい。■歴史・伊達氏発祥の地  戦国時代、独眼竜政宗として天下にその名を轟
かせた伊達政宗のルーツが、ここ伊達市保原町高
子地区にあります。
 さかのぼる事、奥州征伐が行われた文治 5 年
(1189)、源頼朝に従軍した常陸国の中村一族はこ
の戦いでの功績として頼朝公より伊達郡を賜りま
した。それを機に氏を「伊達」と称することとな
りました。これが伊達氏の始まりです。
 伊達氏初代朝宗は高子岡舘に城館を構え、鎌倉
の鶴岡八幡宮を勧請したそうです。今も残る小高
い山に鎮座する「亀岡八幡神社」は、春に咲き誇
る桃の花から始まる、伊達の郷の四季をゆったり
と見下ろしています。・漢文学者・熊阪覇陵と高子二十境  伊達市保原町上保原地区には、難しい漢字の字名が 20 程残されています。それは「高子二十境」
と呼ばれ、江戸時代中期の漢文学者・熊阪覇陵が、
旧高子村を中心に景勝地を 20 箇所選び、漢詩を
詠んで自ら楽しんだことに由来します。難しい漢字の字名は、白雲洞・丹露盤・不覊坳などです。■淡島神社・この神社は、阿武隈急行・高子駅の東約500mに鎮座しています。閑静な佇まいを見せる神社で、境内左手から山頂に向かう白雲洞参道の石段両側には、参拝者を迎えるかのように石塔が建ち並び、まるで霊場のような雰囲気が感じられます。その裏山山頂にはゴツゴツとした巨岩の岩穴の中に、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来が祀られ、かつて岩の裏手からは曲玉などが出土したことから、ここは奈良時代の遺跡といわれています。由緒:慶長16年(1611)法印境宥教が薬師如来と共にこの地に奉祀したと伝えられます。医薬の神、造酒の神で、淡島様とは粟の栽培が上手なことから出た名で、五穀豊穣の神様として信仰され、4年に一度山車を従え遷宮されるとのことです。明治9年、神仏分離により淡島神社と薬師堂を分割し、明治12年には村社に列しました。 例祭日は4月上旬で、4年に一度上保原地区の山車が淡島神社に集結します。次の遷宮祭は2020年4月第二土日曜日の2日間行われますので、ぜひ昔から引く継いだ素晴らしい彫り物で飾られた山車をご覧ください。■高子沼公園・市民の憩いの場となっている高子沼は、1周1.6㎞の遊歩道が整備されており、四季を通じ散策することができる。自然が豊かで、桜や松などが水面に映る姿は風光明媚である。
 また、高子沼周辺は江戸時代中期の文人、熊阪覇陵が選んだ「高子二十境」と呼ばれる景勝地があります。伊達政宗が豊臣秀吉に伊達郡を召し上げられ折、金鉱石の精錬所跡を隠すべく土手を築いて沼としたという伝説が残ります。沼周辺の山々には金鉱山の坑口が今も残り、沼の底から鉱石粉砕用の道具などが多数出土しています。■あぶQウォーク・阿武隈急行㈱では、毎月第一日曜日をフリー乗車券600円で1日何度の全区間乗り降り自由の乗車券を販売しており、4月から12月までの指定された日に「あぶQウォーク」を開催しております。フリー乗車券の他に「あぶQウォーク1回参加権200円」も購入ください。その中に、高子駅を起点としたウォークが開催されておりますので、阿武隈急行㈱のホームページをご確認ください。・阿武隈急行㈱ホームページ また、列車は「8100系」が運行以来走っておりましたが、2019年7月1日から同社の通称「あぶきゅう」にちなんで「AB900系」(JR東北線などを走る「E721系」がベース)と名付けられ列車が走っておりますので、ぜひご乗車ください。
住所
福島県伊達市保原町上保原字丹露盤地内
電話番号
024-573-5632
営業時間
料金
所要時間
備考

東北の観光・旅行情報は「旅東北」へ https://www.tohokukanko.jp/

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