何となく旅情を誘う名前。「七時雨山((ななしぐれやま)」そして七時雨山と対峙して大カルデラを形成している田代山。麓を鹿角(かづの)街道(かいどう)が通り江戸時代までの往時をしのばせる史跡も多い。七時雨山と田代山は老若男女気軽に登れる山。七時雨山は双耳峰で南峰には、権現様が祭られ古来、雨乞いや民の安寧を願って鎮座している。山麓の広大なカルデラ草原は、昔は南部駒が跳ねていたが、今は黒和牛の草食む草原と広大な野菜団地を形成している。麓の観光学習施設の脇に「夏の思い出」の作詞でおなじみの詩人江間章子さんが七時雨山を謳った「しぐれる山」の詩碑が建っている。七時雨山は毎年5月第四日曜日に山開きが行われる。
※牧場を通る区間は、牛の糞に注意して下さい。