交叉層とは、もともと地層が斜めに交叉する小規模な層のことで、荒い砂岩で作られた層の中には、ホタテ貝などの化石の砕屑物が点在し、美しい縞模様となっています。浪打峠の交叉層は今から1500万年前、ここが浅い海だったときに堆積した物と考えられています。古くから和歌に詠まれた陸奥の名所「末の松山」は、宮城県多賀城市の「末の松山」ともいわれますが、一戸の浪打峠とする説もあり、明治天皇が巡幸された際は陸奥の名所「末の松山」の地として浪打峠が野立所となっています。昭和16年8月1日に国指定天然記念物に指定されています。