村山地方では珍しい出雲系神楽「岩根沢太々神楽」。舞台となる岩根沢三山神社は、江戸後期の建物で、神仏習合の考え方を踏襲した貴重な建築物。国の重要文化財に指定されている。「岩根沢太々神楽」は、明治初期に福島県伊達地方に伝わる里神楽が岩根沢に伝えられたもの。毎年、春祭りの5月3日と、例大祭の9月第2日曜の年2回 奉納される。現在、伝承されている「猿田彦(さるたひこ)の舞」「宇賀舞(うがのまい)」など十座の中から、その年に奉納される舞が厳かに舞われる。一つひとつ深い意味を持つ舞手の所作に“神”を感じながら、時を忘れるのもまた一興。 平成25年11月3日に、伊勢神宮(三重県伊勢市)で執り行われた「第六十二回神宮 式年遷宮奉祝奉納行事」で7つの舞を奉納した。