重要文化財「旧福島県尋常中学校本館」は明治22年(1889)創建。洋風建築のたたずまいを当時そのままに、世紀を超えて今なお現存する全国的にも貴重な建造物です。
イタリア・ルネサンス風の木造建築は、明治初期の建築様式を代表する豪壮なバルコニー式玄関を中央に配し、広大なスケールの校舎がどっしりと構えます。当時は「桑野御殿」と呼ばれ、福島県の中等教育の礎を築きました。
現在ではテレビや映画のロケ地、また結婚式の撮影としても利用される「画になる」建物であり、2つのシャンデリアがある講堂や、古い木製の机といすが並ぶ復元教室に自然光が入り込むと、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれます。