月山は標高2,000mに満たない山ですが、日本海からの季節風をまともに受けるため日本有数の豪雪地帯です。そのため通常は3,000m以上の山々でないと見られないような様々な高山植物に出会えます。7月までは、まだ雪がある場合がありますが、雪の傍らに高山植物が咲く様子は「雪田植生」と呼ばれ、学術的にも大変貴重な現象と言われています。 見どころスポットは、まず姥ヶ岳山頂(1,600m付近)、そして金姥、柴灯森、牛首、月山山頂にかけてのルート上。数多い高山植物の中でも7月初旬に咲くクロユリとの出会いはぜひお薦めしたいもののひとつです。空が青く晴れわたれば、日本海や秋田県との境にそびえる鳥海山まで望むことができます。