遠野郷八幡宮は、文治5年(1189年)に奥州藤原氏追討に従軍して功があった阿曽沼広綱が源頼朝から遠野の地を与えられ、現在の遠野市松崎町宮代地区に「八幡神」を祀ったことが始まりとされています。阿曽沼氏が衰退後、遠野は南部領となり寛永4年(1627年)に、現在の青森県八戸市から南部直栄が転封、その後、現在の遠野市松崎町駒木に舘を築いて八幡神を勧請しそれを宮代地区に遷座しました。その際、流鏑馬用の馬場を整備するなど、現在の遠野八幡宮の基礎を築きました。現在の馬場は直線約220メートルありますが、これは寛文元年(1661年)当時整備された馬場の様子をほぼ保っています。
春は出雲大神祭・こども流鏑馬を桜の下で体験することができ、秋は遠野郷八幡宮例祭と遠野まつり、そして紅葉のライトアップと、当時の趣を残して皆様をお迎えいたします。毎年、10月中旬から下旬まで境内の約100本の真っ赤に紅葉したカエデをライトアップし、境内は、日中とは異なった幻想的な世界に包まれます。