旧青山本邸には、漁業で成功をおさめた青山留吉の生涯や当時の青山家の繁栄を物語る多くの文化遺産を展示しています。遊佐町の本邸と同時期に、北海道小樽にも別荘(旧青山別邸)が造られました。床や柱は欅の春慶塗り、しっくい壁、神代杉の巾広天井、うぐいす張りの廊下、端から端まで継ぎ目のない一本物の長押し。紫壇、黒壇、タガヤサン、杉、つげを使った書院造床の間。ふすまの引き手は七宝焼き。欄間は、竹、紫壇、黒壇に彫刻が施されてあり、建物の三方に庭があり松と石を組み合わせた趣深い枯山水の中庭など数えるときりがありません。日本画の絵師たちが競って描いたふすま絵、書も見事なものです。
また冬には雛まつりを開催しており、遊佐町の古今雛の展示などが行われます。