猫を祀った神社であり、全国的にも猫をご祭神とする例がなかなか無いことから、希少性がある。島民からは大漁の守り神として大切にされてきた。 昔、田代島では繭が生産されており、蚕を天敵の鼠から守るために猫が飼われ大事にされていた。また、田代島では昔から大綱(大謀網)が盛んで、最盛期には7ヶ統もの大謀網があり、漁師たちは、猫の動作などにより、天候や漁模様などを予測したとのこと。 当時、網の設置には錨の代わりに崩した岩を結んで使っており、ある日岩を崩していたところ、誤って転がった岩が猫に当たり死んでしまったため、漁師の総元締めが心を痛めて死んだ猫を弔ったのが猫神社の始まりである。