「黒石やきそば」は、戦後、市内の製麺所で作られた中華麺を使い、各店が独自のゆで方や蒸し方でやきそばを売り出したのが始まりです。やがて、各店舗では、お客様の好みに合わせ、麺とソースが絡みやすいやきそば用の麺を作ってほしいと製麺所に依頼しました。太くてコシのある独特の麺は、やきそば好きの市民とそれを作るお店、製麺所がひとつになって誕生したものです。「黒石つゆやきそば」は、昭和30年代後半、黒石市内にあった「美満寿」というお店で、焼きそばにつゆを掛けた「つゆそば」が生まれたのがきっかけです。現在、黒石には、「黒石やきそば・黒石つゆやきそば」を扱う店舗が70店舗以上あり、各店舗によって、味も外見も様々です。是非一度黒石市に足を運び、個性あふれる黒石の味、昔から愛され続けている懐かしの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。「やきそばにつゆをかけるの?」と疑問を抱くかもしれませんが、食べて驚きです。怪しくて美味しい「黒石つゆやきそば」をぜひ一度、食べてみてください。