山形県と新潟の山間部の県境に位置する鶴岡市関川地区。小さな集落には、日本三大古代布の一つに数えられている「しな布」の伝統が受け継がれています。しなの木の皮の繊維を糸にして織る「しな織」は、すべての工程が手作業で行われ、糸づくりから織る作業まで約1年かかります。平成17年には、「羽越しな布」として、国の伝統的工芸品に指定されています。
そんな貴重な糸でつくるコースター織り体験が、しな織の拠点施設である「関川しな織センター」でできます。地元の織り手が丁寧に教えてくれますので、初心者でも気軽に体験できます。仕上げを施し、後日届くコースターは、織り目がふぞろいでも愛着がわき、関川を思い出すでしょう。