鶴岡市を中心とする庄内地域は、国内最北限の絹産地であり、養蚕から絹織物まで一貫した生産行程が集約されている日本で唯一の地です。明治初期、戊辰戦争で敗れた庄内藩の武士達が、当時の一大輸出品であった生糸の生産により国の近代化に貢献しようと、「刀を鍬にかえて」原生林を開墾した「松ヶ岡開墾場」の日本最大の蚕室群をきっかけに、絹産地として発展した歴史があります。松ヶ岡開墾場の4番蚕室は、愛称を「シルクミライ館」とし、鶴岡市の絹産業の歴史と文化に多言語で触れ、楽しみながら学べる絹織物体験施設として令和4年4月にリニューアルオープンしました。鶴岡では、歴史と伝統が育んだ文化と、革新的なモノづくり技術、気鋭のデザインが融合し、質の高さで注目を集める「鶴岡シルク」が生産されており、「松ヶ岡開墾場」をはじめとする市内施設で購入することができます。