野辺地の歴史・文化や、町の成り立ち、生活について学ぶことのできる資料を展示した、地域の資料館です。縄文時代後期に作られた国指定重要文化財の自立できる土偶(愛称:縄文 くらら)、日本最古の螺鈿細工が施された形跡のある「赤漆塗木鉢(国指定重要文化財)」などの考古資料とともに、平成30年に北前船をストーリーとする日本遺産「荒波を越えた男たちが紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」に認定された構成文化財をはじめとした、北前船の寄港地として栄えた頃の品々や藩政時代の資料などを展示しています。
●土偶(有戸鳥井平4遺跡出土/愛称:縄文 くらら)国指定重要文化財高さ32cm、縄文時代後期の土偶。平成10年の発掘調査で頭部・胴部・左脚・右脚の5つに割れた状態で出土しましたが、その後、欠落した部分がなく復元されました。土偶の特徴は自立できることで、胴部は、北東北地方の土偶の特徴である逆三角形の板状ですが、ここに立体的な脚がつけられ、以降の立体的な土偶づくりのはじまりを見てとることができます。縄文時代後期における東北地方を代表とする土偶として、造形的な特徴を良く示しています。
●赤漆塗木鉢 国重要指定文化財縄文時代前期の木製鉢です。コナラをくり抜いて作った器の内外面に赤漆が塗られ、突起には小さな巻貝のふたを貼り付けて装飾した跡が見られます。直径が42cmとこの時代の漆器では国内でも例をみない大きさです。
●北前船関係資料群 日本遺産構成文化財客船帳、船箪笥、和磁石、野村家文書、仙台屋永記録